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災害から命を守る行動を!

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年1月1日更新 <外部リンク>

災害に備えよう!災害を考えよう! R2年1月号

 みなさん、あけましておめでとうございます。
 令和最初のお正月を迎え、新しい時代の一年が災害の無い平穏な年になるように願ってやみません。
昨年も、大雨や台風、地震など、数多くの災害が日本各地を襲いました。
特に台風19号は、東日本の1都11県に被害をもたらし多数の被災者を出しました。
数十年に一度、百年に一度といわれるような大きな災害が、毎年日本のどこかを襲っています。
災害への備えを疎かにせず、今、大丈夫だからと油断しないで、災害が来ても最低限の被害で抑えることができるように日ごろから備え、油断をしないようにしておきましょう。

避難所への避難

 避難所へ避難する事は、非日常の行動となり、判断が難しいのではないかと思いますが、町が発表する非難情報や気象庁の大雨や暴風等の警報発表を基準に非難を考えてください。すでに災害が発生している状況では、避難所への避難が困難です。災害時は、情報を収集して早めの行動をとってください。

○車での避難は、原則禁止です。
 災害時に車で避難を行うと避難所付近で渋滞が起こる恐れがあり、緊急車両や徒歩で避難している人の妨げになりかねません。また渋滞で身動きがとれないときに状況が悪化すると、車を置いて避難しなければならなくなります。
 また、冠水した道路を車で通行すると、道路脇の状況が判別できずに脱輪したり、車内に浸水してエンジンが止まって車が動かなくなったりします。また、水により車が浮き上がり駆動力が伝わらず、車から降りられない状況で車ごと流されることもあります。
車での避難は、乳幼児、高齢の方の移動等のやむを得ない理由がない限り行わないでください。
 万が一、車が水没した場合、はじめのうちは、水圧によりドアを開けることができず、、脱出できなくなります。そのような事態に陥った場合には、ドアガラスを特殊ハンマーなどで割って窓から外に出るか、車内に浸水して車内外の圧力の差が小さくなってからドアを開けて、状況をよく確認して脱出してください。

○徒歩での避難
 原則、避難所への避難は徒歩を選んでください。
平時から家族で、避難所までのルートやルート上の注意個所や危険個所を確認して家族全員が安全に避難できるよう話し合ってください。
避難の際は、けがをしないように長袖、長ズボン、軍手などの手袋、脱げにくい運動靴で避難してください。雨が降っていれば、雨合羽を着用して、傘は手がふさがったり、視界を狭めたりして危険ですので利用しないでください。
その他に、自身で必要なものを非常時持ち出し品として、すぐに持ち出せる場所に保管し、使用期限や賞味期限などがあるものは、ローリングストックで常に使用できるよう準備しておいてください。

※ローリングストックとは? 
常に一定量の備蓄品を備蓄する方法。一定量以上の備蓄品などを購入して日常的に備蓄品を消費ながら消費した分を追加し常に新しい備蓄品を準備できている状態。

○避難所への避難ができない場合
 警戒レベル4以上の災害に襲われ、避難所への避難が困難な場合、屋外に出ることにより被災してしまう可能性が高い場合は、避難所への避難ではなく、その場所でできる避難行動を取ってください。

・浸水(大雨洪水、高潮)での避難
水に対する避難行動は、垂直避難が有効です。
建物の2階や3階へと、水の届かないより高い場所への避難が有効です。建物の周りの水が引かず孤立した状況では、水の中を無理に移動せず、救助が来るのを待ってください。

・土砂災害(地滑り、土石流、崖崩れ)での避難
土砂災害の恐れがある場合は、何より崖地から離れることが重要です。しかし現状の場所を離れることができない場合は、崖地から反対側の高い場所に避難して少しでも土砂に飲み込まれる可能性を低くしてください。
土砂災害は、雨が上がった後も注意が必要です。雨が上がったからと言ってすぐに戻るのではなく、警報が解除されるまでは、崖地に近づかないようにしてください。

・暴風、竜巻からの避難
台風や竜巻に伴う暴風から身を守るために避難する場所は、建物の1階のできるだけ窓やドアがない部屋か、建物の中央の部屋で、飛来してくるものから身を守ってください。雨戸やカーテンを閉め、飛来してきたものが直接、部屋の中に飛散しないようにしてください。もし窓ガラスが割れ暴風が吹きこむ状況になったら、天井や屋根が吹きあがる恐れがあります。その場合、反対側の窓を開けて風を通り抜けさせて被害を下げる方法もありますが、窓ガラスが割れないように備えておいてください。  

◇避難行動は、自分自身の命を守る行動を優先してください。

正確な情報を得られるようにしましょう

 避難を決めるためには、正確な情報を得ることが必要です。テレビやラジオ、インターネットなどから正確な情報を得るようにしましょう。インターネット経由の情報の中には、デマや誤った情報が含まれていることがあるので注意してください。停電が発生すると、スマートフォンでの情報収集は、基地局の蓄電池次第となります。利用できない場合もあるため、充電式や電池式、手回しで発電使用できるラジオなどを準備しておくことも有効です。これらの非常用備品は、いつでも使えるようにしておいてください。