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災害時のトイレについて

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月1日更新 <外部リンク>

災害に備えよう!災害を考えよう! H31年3月号

 災害時に困るものの一つにトイレの問題があります。輝くトイレ
今回は、災害時のトイレの制限や、問題点を挙げていきます。

大雨の時のトイレの問題

 大雨の時にトイレが流れない、汚水が逆流してくるなどの被害がニュースや新聞で報告されていますが、逆流してくる汚水は、勢いが強く、平成17年の台風14号の豪雨では、東京都杉並区で2階にまで逆流した水が噴き出していたといわれています。このような被害の原因は、排水管の先の下水道管に大量の雨水が流れ込むことにより、排水管内の汚水が、流れきれなかったり、下水管内の空気が圧縮されたりして下水道管内の圧力が大きくなるなどのためであり、下水道の敷設方式が大きく関わっています。
 志免町では、このような逆流が起こることがないように、汚水管と雨水管を分けて敷設する分流方式で敷設しています。

逆流を防ぐ方法

 万が一トイレなどの逆流が起きた場合、これを防ぐ方法として、水嚢を利用することが比較的簡単です。40リットルのビニール袋に20リットル程の水を入れ排水口に乗せてください。洗濯機、お風呂の排水口など水を下水道に流すところは、逆流しないように注意してください。特にトイレの場合は、便器の水の中に沈め確実に排水口を塞ぐようにしてください。

地震の時のトイレの問題

緊急時のトイレ 地震により、ライフラインが寸断した場合、上水道管が破損し漏水することで、水の供給が止まり水洗トイレが流せなくなります。水道管の破損がなくても、マンションで生活している場合では、停電により揚水のためのポンプが停止することで水が使えなくなり、水を流すことができなくなります。また、排水管、下水道管の破損があった場合、生活に係るすべての排水が流せなくなります。特にマンションでは、マンション内の排水管がつながっているために、排水管が破損などによって詰まってしまうと汚水の流れが止まった状況になり、そのまま排水を続けると、1階などの下層の部屋に汚水の逆流が起こり、部屋の中に汚水が溢れ通常の生活への復旧に余分に時間とお金がかかることになります。
 ライフラインの寸断からの復旧は、熊本地震を例に見ると、電気、水道ともに約1週間で9割ほどの復旧ができていますので、最低1週間は、避難所もしくは、被災していない地域で、トイレをする必要があります。

災害の時に役に立つもの

 下水道管に問題がなければ、トイレを流すことができますので、お風呂の残り水などを利用してください。ダンボールトイレ
トイレを流すことができない状態であっても、家に問題がなく、自宅避難を選んだ場合、トイレの問題を解決してくれるのが、簡易トイレや、便座を利用するトイレ処理セットになります。販売されている商品から選び備蓄品として常備するようにしてください。