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志免町子どもの権利救済委員だより

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年9月1日更新 <外部リンク>

 子どもの権利救済委員だより

志免町子どもの権利救済委員

調 優子(特定非営利活動法人 九州大学こころとそだちの相談室 臨床心理士)

私は普段、臨床心理士として病院で働いています。COVID-19が流行し、必死に治療に臨む中救えない命もある現実に、心身共に消耗していくスタッフを見てきました。しかし街中では、対策に無頓着な人も見受けられ、その認識の差に戸惑いました。立場が違えば考え方が異なります。余裕がないと自分の立場を守る主張ばかりになりがちです。

心理士の主な仕事は「共感」です。それは相手に合わせる「同調」とは違い、自分の立場を把握した上で、情報や知識をもとに、相手の状況や気持ちを想像します。そうして初めて見えてくるものがあり、相手に伝えて共有することで、ともに進める力になれます。

困難な時こそ、勇気を出して相手の立場を想像してみてください。それは相手の力となり、一緒に未来に進むための一歩となると信じています。