「志免町子どもの権利条例」が施行され、16年が経ちました。
子ども自身が、子どもの権利について学習したり、意見を述べたりする機会を作るため、「子どもの権利子ども実行委員」を募集し、志免町内の小学校4年生~中学校3年生の11人の子ども実行委員が集まりました。
11月20日「子どもの権利の日」にちなみ、令和6年11月3日の「文化祭」での出店や11月16日の「子どもの権利かるた大会」の企画・運営を通じて子どもの権利条例の啓発を行います。
第1回実行委員会では、子育て支援課長が、子どもの権利子ども実行委員に委嘱状の交付を行いました。
その後、自己紹介を行い、立候補で委員長・副委員長を決めました。「1年間頑張ります」「最高学年としてみんなを引っ張っていきたい」「みんなと協力して楽しみたい」と様々な意気込みを伝えてくれました。
次に、子どもの権利条例についての説明を聞き、子どもの権利について学びました。その中で「子どもの権利かるた」体験も行いました。「この札は好きだから覚えたよ」など、楽しく子どもの権利について学ぶことができました。
また、11月3日に開催される「文化祭」で、子どもの権利啓発活動や子ども縁日(出店)で行う、出店内容について意見を出し合いました。一人ひとりが自分の意見を発表し、たくさんのアイディアがでました。この中から出店内容を決定します。
〈子どもの権利子ども実行委員の意見〉
○お菓子くじ(紐くじ)、くじ引き、ビンゴ、スタンプラリー、輪投げ、射的、スーパーボールすくい、ペットボトルボーリング、金魚すくい、魚釣り、水面にコインを浮かせるゲーム
○かき氷、ドリンク、チョコバナナ、フルーツ飴、お菓子詰め放題、ポップコーン、わたあめ
○手作りのものを売る(缶バッチ)、フォトスポット、のど自慢大会
委員会開始直後は緊張していましたが、次第に笑顔もみられ、穏やかな雰囲気で委員会が終了しました。
第2回実行委員会は、委員長の開会の挨拶で開始し、11月に開催される「文化祭」や「かるた大会」について話し合いを行いました。
まず、文化祭について話し合い、出店内容は、前回の委員会で意見が多かった「ドリンク販売・くじ引き・スーパーボールすくい」に決定しました。ドリンクの種類やくじ引きの景品についてみんなで話し合いました。今回出た意見の中から、決定していきます。文化祭での売上金の活用方法については、次回委員会で話し合うため、各自で考えてくるようにしました。
〈実行委員の意見(文化祭)〉
○ドリンクの種類:十六茶、麦茶、緑茶、ジャスミン茶、ウーロン茶、コーラ、ラムネ、抹茶オレ、みかん、りんご、ぶどう、フルーツオレ、カルピス、カルピスソーダ、水
○くじ引きの景品:お菓子の詰め合わせ、ラムネ、グミ、ポテトチップス、ドーナツ、おもちゃ(スライム、シール、スクイーズ、チョロQ)、文房具、おもしろメガネ、光るブレスレット(ペンライト)、シャボン玉
〈実行委員の意見(かるた大会)〉
○入賞者への景品:お菓子、ジュース、かるた、トランプ、ウノ、シメッチャ、図書カード、Quoカード
最後に、文化祭の準備をしました。文化祭で使用するポスターを作るチームとフォトアイテムを作るチームに分かれ、製作活動に取り組みました。
また、委員会の中では役場内見学も行いました。まずは副町長室を見学し、副町長とお話しをしました。
次に議場に行き、議長より議員の仕事についてなど説明を受けました。
最後に屋上に行き、町内の施設や景色を高い場所から見渡しました。
見学後は実行委員より、「楽しかった」「実際に議会があっているときに議場に行ってみたいと思った」などの感想がありました。
最後は、副委員長の閉会の挨拶で委員会が終了しました。
第3回実行委員会は、文化祭の売上金の活用方法やかるた大会の役割分担について話し合いを行いました。
〈実行委員の意見(文化祭の売上金の活用方法)
○本を学校に贈る、学校にエレベーターをつける、学校の自動販売機の値段を下げる、黒板消しやチョークを学校に贈る、部活やクラブ活動で使用するものを贈る(ボールや動物のエサなど)、文房具(ペン、消しゴム)を贈る、子どもの権利かるたを教室に置く、花壇に花を植える、ユニバーサルデザインに取り組む、暗い場所に街頭を設置する、来年の文化祭の費用にあてる
→売上金額により、今回出た意見の中から決定します。
~文化祭準備の様子・製作物~
和気あいあいと楽しみながら、活動が終了しました。次は、文化祭・かるた大会前の最終打ち合わせと引き続き準備をします。
第4回実行委員会は、文化祭・かるた大会の最終打ち合わせと準備をしました。文化祭で販売するドリンク等の値段設定や休憩のタイミングなどみなんなで話し合い決めました。また、景品の作成や袋詰め作業を協力して行い、時間内に完成することができました!
委員会も4回目となり、集まると自然にみんなで雑談したり、遊んだりする姿がみられました。学年、学校区を超えた仲間ができました!
文化祭、当日です。出店内容は「ドリンク販売、くじ引き、スーパーボールすくい」で、子どもの権利に関する啓発・フォトスポットのブースも設けました。準備から呼び込みまで一所懸命頑張り、ブースには多くの人が遊びに来てくれました!
☆ドリンク販売・スーパーボールすくい☆
☆くじ引き☆
☆全体の様子☆
シメッチャも遊びに来てくれたよ!実行委員が作成したフォトアイテムを使って来場者も記念撮影☆
実行委員も来場者も楽しみながら、子どもの権利について考える有意義な一日となりました!
かるた大会当日です。会場に集まり、自分の役割を再確認し、準備から行いました。9チームの36名の参加があり、その他見学や応援等で多くの方が来られました。
まず、世利町長より挨拶があり、その後NPO法人スペース de Gun² 代表 百田氏より、志免町子どもの権利条例について講演がありました。講演では、「子どもの権利や条例」について、「志免町子どもの権利かるた」に込められた想いや札にある言葉の意味についてなど、子ども達にも分かりやすい内容でした。「子どもの権利は身近にある当たり前のことである」という言葉が印象的でした。
試合中の様子です。会場が一体となり、白熱した試合となりました。
集計中は、参加者にインタビューをしました。
かるた大会の感想や意気込み、かるたの札で好きな言葉や子どもの権利条例についてなど自分の意見を伝えてくれました。
☆結果発表☆
入賞チームに、町長より賞状と景品が授与されました。
【優 勝】(なかよしガールズチーム)
【準優勝】(Nitチーム)
【第3位】(ココナッツチーム)
第7回実行委員会は、文化祭の売上金の活用方法について話し合いを行いました。たくさんの意見が出て、悩みましたが、「町内の小中学校に本を寄贈すること」に決定しました!
贈る本の種類については、「実行委員が好きな本や学校の子ども達が喜びそうな本、子どもの権利に関する本」としました。
また、町長との懇談会では、町長に聞きたいことや日頃自分が思っていることなどを伝え、町長と意見交換を行いました。
【懇談会での内容(一部抜粋)】
・町長が志免町で一番好きな場所は?
・一番大変だった仕事は?
・町長は何年しているのか?
・町長になろうとしたきっかけは?
・志免町の一番いいところは?
・志免町の課題は?
・なぜ「のるーと」を始めたのか?
・みんなの将来の夢は?
最後は、町長と志免町の頭文字「S」のポーズで記念写真を撮りました。
実行委員の活躍により、今年度の委員会が無事に終了しました。実行委員に感想を聞きました。
〈一部抜粋〉
・最初は子ども実行委員とはどんなものなのか全く想像もつかなかったけど、活動をしていくうちに、子ども実行委員はイベント等の企画や運営を通して、「志免町子ども権利条例」の啓発を行う委員のことと知ることができました。今年行った私たちの活動の成果が志免町全体に表れることを期待したいです。
・最初は、実行委員としてちゃんとやっていけるか心配だったけど、話し合いや活動を通して自分のやるべきことやできることを積極的にすることができて、文化祭ではたくさんの人の笑顔をみることができたし、子どもの権利のことについても知ってもらうことができたと思っています。実行委員になれて本当に良かったです。
・実行委員は大変で面倒くさいイメージだったけど、いざやってみると初めましてなのにみんな元々友達だったかのように優しいし、文化祭の時はみんなで協力して、お客さんを笑顔にできて、入って良かったと心から思えました。来年も入りたい!
・活動してきて、今年も入れて良かったなと思いました。今年も多くの人に権利について知ってもらえて、良かったです。かるた大会なども、前回の時からいた人が今回来てくれたりすると、とっても嬉しいし、やりがいがあるなと感じました。また、来年もやって権利を広げる活動をしたいなと思いました!
多くの実行委員が活動に対して、「楽しかった」「また来年もやりたい」「子どもの権利について知る良い機会となった」との感想でした。引き続き、志免町の子どもの権利条例普及・啓発に努めます。