10月14日、体育館にて後期始業式を行いました。
1年の折り返し地点。全校児童が元気に集まり、いよいよ新しい学期のスタートです。

「校長の話」では、身近にあるけれど目に見えない「空気」をテーマに、2つの実験で授業を行いました。
930名の子ども達との一斉授業。
私一人では大変なので、主幹教諭と理科専科の教諭にも強力な助っ人として手伝ってもらいました。

最初の実験は「バケツ砲」です。
離れた場所にある紙コップタワーに向かってバケツ砲を放つと、見事に吹き倒すことができました!

さらに、バケツの中に煙を溜めて発射すると、空気の輪である「渦輪(うずわ)」が体育館の天井に向かって白くクッキリと浮かび上がり、子どもたちからは「おおーっ!」という大きな歓声が上がりました。※使った煙は無害のものです


2つ目の実験では、とても長いビニール袋を使いました。
ここで、フロアの児童の出番です。
理科専科教師と代表児童が息を入れて膨らませるやりとりを全員で共有します。
やはり、普通に口をつけて息を吹き込んでもなかなか膨らみません。


ですが、
袋の口から少し離れて一息で勢いよく吹き込むと、一瞬で袋がいっぱいに膨らむのです。
「これは、新幹線や特急電車が高速で走り抜ける時に周りの風を巻き込む粘性※という性質なんだよ」と伝えました。
吹き込んだ息が周りの空気も一緒に巻き込んで袋に入ったことを説明すると、子どもたちはしっかり聞き入っていました。

実は、今回の実験に向けて私自身たくさんの失敗を重ね、いろいろな素材を使い試行錯誤を繰り返してきました。
大きな体育館で後方まで演示する方法の「正解が分からなかった」からです。

学習において本当に大切なのは、「すぐに正解できること」ではありません。
「なぜだろう?」と考えて自分で試してみること、上手くいかなかったらやり方を変えて再挑戦すること、そして新しい発見をすること。
そこにこそ、学ぶことの本当の面白さがあります。
経験を織り交ぜた話をし、授業のまとめとして次のように伝えました。
「『わからない』は、学びの終わりではありません。『わからない』は、学びの始まりです。
後期も、友達や先生と一緒にたくさんの『どうして?』を見つけていきましょう。」
このような学びが展開される授業改善、そして自己調整学習を学校全体ですすめていきたいと思います。
※【注釈】流体力学的には、空気の流れによって周囲の気圧が下がり、周りの空気が引き込まれる現象によるものです。
式の中では児童に親しみやすく伝えるため、空気が隣の空気を引っ張る性質(粘性)として分かりやすく表現しました。