
新しい漢字を習うとき、2年生のある教室からは何やら楽しそうな「呪文」が聞こえてきます。
普通は「いーち、にーい」と数える画数ですが、このクラスではちょっと独特です。
例えば「算」の漢字を習うときは…… 「上の『たけかんむり』は、シュッ、よこ、チョン、シュッ、よこ、シュッ!」
「真ん中の『目』の部分は、めえええええ!(5画分)」
「下は、よーこ、くっついてシュッ、くっついてまっすぐ!」
と、担任のリズム歌のような掛け声に合わせて、全員が手を動かして「宙(そら)書き」をします。

これは、、、
・「めえええええ」!?耳に残るフレーズでパーツを意識
文字の構造を独自の言葉に置き換えることで、部首やパーツを自然と正しく理解できます。
・「シュッ」「くっついてまっすぐ」で筆順と詳細な字形を体得
リズムに合わせることで、とめ・はねや文字のバランスが身体に染み込みます。


担任は、漢字の構造(部首やパーツ)を視覚と聴覚、そして身体の動き(リズム)と連動させて楽しくインプットさせようと工夫しているのです。
そして、、、
・一人になっても「ブツブツ唱えちゃう」高い定着率
楽しさが学びの動機になり、1人で行う反復の書き取りでも自発的に口ずさむ子どもたちが印象的でした。

担任と一緒に唱えた「リズムや言葉」が、子どもたち自身の頭の中に残っている証拠です。
ただ楽しく練習しているように見えて、実は「言葉と動き」を連動させて文字の形を正しく覚えるという、子どもの発達や心理にかなった効果的な教え方です。
1文字ずつ繰り返される字形の確認と個別のドリル練習。
1人の活動になると担任は机を回って正しく書いているかを確認します。

「楽しい!」が「しっかり覚える!」につながる、五感を使った素敵な漢字指導の一コマでした。