6月29日 「金曜プラス」の教室から
学年の枠を超えた、チーム学校で学びを支える授業
本校では、2年生以上の学年を対象に年2回、6時間目を利用した「金曜プラス」を実施しています。
この時間、他の学年の子どもたちは早下校をしているため、他学年の教師約20名も一斉にその年生の指導に加わり、学年の枠を超えた全校体制で子どもたちの学びを力強くバックアップします。
6月26日は4年生の「わり算の筆算」に特化した「金曜プラス」が行われました。
4年生でこれにつまづくと、5年生での「小数のわり算」でも必ずといっていいほど苦労するのです。
4年生の担任達は事前に「レディネステスト」と希望調査を行い 、子どもたちの理解状況に合わせてユニークな名前がついた5つのコースを設定しました。
そして、ただの丸付けの時間にならないよう、45分の中に仕上げのテストを設定するなど、念入りに事前の準備を行い、ちゃんとそれらを他学年の教師と共有して臨んでいます。
多くのコースで、「児童2〜4人に対し、教師1人」という超少人数での手厚い指導体制が整えられていました。
担当教師は子どもたちの手元をじっくり見守り、「そう、合ってるよ!」、止まっている人には「次の手順はひき算だね」と声をかけることで、子どもたちは安心して、全員が集中を切らさずに課題に向き合うことができます。
ある児童は左手に「九九カード」を握りしめながら、一生懸命に筆算の「商をたてる」作業に向き合っていました。
わり算の筆算は、「(1)商をたてる → (2)かける → (3)ひく → (4)おろす」という多くの工程を同時にこなす必要があり、子どもたちの脳(ワーキングメモリ)はフル回転しています。
ここで「九九の想起」に余計なエネルギーを使ってしまうと、筆算の手順そのものがわからなくなったり、引き算でミスをしたりしやすくなります。
九九カードという「外部メモリ」を頼ることで、子どもは「筆算の手順を覚える・実践する」という本来の目的に脳のパワーを集中できるようになるのです。
その支援ができることも「金曜プラス」ならでは。
終了の挨拶をするときには、どの机にもたくさんの消しくずが。
それだけ何度も何度も頑張った証です。
教師からは「借りた机だから、しっかり集めて捨ててください」と、こんなところにも配慮がありました。
このような指導体制を敷くことができるのは、大規模校の強みを活かし、多くの教職員が学年の垣根を越えて一斉にサポートへ入るからです。
まさに「学年の枠を超えたチーム学校」として、ワンチームで4年生の学びを力強く支えました。
また、この取り組みは「教員の働き方改革」の側面も併せ持っています。
授業に入らない残りの職員は、個人の裁量として教材研究や自己研修の時間に充て、日々の授業の質を高めるためのインプットを行っています。
学校全体の組織力を効率的に生かすことで、「子どもたちへの手厚い指導」と「教員の充実した研究時間」を両立させていきます。
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