5月15日 6年生の教室から
子どもたちの「生の言葉」を紡ぐ授業
6年生、国語の物語教材である『帰り道』(森絵都 作)の授業です。律(りつ)と周也(しゅうや)という2人の登場人物の異なる視点から描かれた物語の特性を、深く読み解くのがねらいです。
学習場面である、律が周也に話しかけ、気まずい心が解放されていく物語前半のクライマックスを、担任は単なる感想に終わらせず、教科書の「言葉」にこだわって読解を進めています。
ノートやタブレットを前に、グループの友達と「私はここだと思う!」「でもこっちの言葉はどうなんだろう」と、教科書を行ったり来たりしながら考えを深めている子どもたちの姿です。
グループで話し合い、それを全体で共有し、新たな視点を得て、さらに話し合う、そんな活発な交流がなされていました。
板書を見ると、子どもたちとの対話によって生み出された「実況型」の板書であることがわかります。
子どもたちから出たであろう疑問や発見のプロセスが、矢印や小さな文字で補足されています。
また、中央左寄りに「初・山場」と丸で囲まれています。物語の転換点がどこであるかをクラス全体で共有し、そこに向けて議論を集中させていったことが分かります。
授業の終わり、子ども達は「交流の時間がもっとほしいです」と担任に訴えました。この時間子ども達は、「律の物語がいよいよ解決に向かう一番大切な場面」を、言葉の微細な変化からじっくりと解き明かしていたことになります。だからこそ、これだけ熱く、深い話し合いになっていたのです。
真剣で、どこかリラックスして話し合いに臨む背中からも、板書を中心とした授業が深い学びになっていることが伝わってきました。
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