冬場の温度環境や体調によって、疾病の発症や命に関わる大きな事故につながる場合があります。
入浴中の溺死事故の多くは冬に発生しており、死者の9割が65歳以上の高齢者と言われています。
あたたかい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度の変化によって、血圧が大きく変動することで起こります。
気温が下がる冬場に多くみられ、失神や不整脈のほか、死に至ることもあります。
ヒートショックは入浴時に多く発生します。
あたたかい部屋から温度の低い脱衣所や浴室内に入ることで血圧が上がり、その後、あたたかい湯に入ることで血圧が低下します。
この急激な血圧の変動が失神を起こす原因といわれています。
また、高温・長時間入浴により体温が高くなりすぎたときや、入浴中に急に立ち上がったときに、脳への血流が減少し、一時的に意識障害を起こす可能性があります。
浴槽内でヒートショックが起きると、失神して溺死してしまうなど、二次的な事故につながるケースも多いです。
浴槽内での溺死者は、年代が上がるにつれて増加しており、特に75歳以上の方から増加します。
★冬場のトイレもヒートショックの危険が高い場所になります。
暖房器具や手すりを設置するなど、予防をしておくと安全です。
ヒートショック予報は、気象情報にもとづく家の中でのヒートショックのリスクの目安となります。
予報を参考にし、ヒートショックを予防しながら過ごしましょう。
【ヒートショック予報】<外部リンク>(日本気象協会)