<相談事例1>敷金が戻らない!
8年ほど住んだ賃貸アパート。退去後、請求書が届き、壁は全部屋のクロス張替えになり、敷金がほとんど戻らないことがわかった。契約書には「原状回復費用は借主負担」と書いてある。(20代 男性)
<相談事例2>高額な修繕費用を請求された!
長年住んだ賃貸マンションを退去した。退去時の立会いでは「きれいに使用していますね」と言われた。しかし原状回復費用として、フローリングや壁クロスの張替え、畳やふすま、障子の全面交換、ルームクリーニング代金など40万円以上も請求されている。子供が障子や壁紙の一部を傷つけてしまい、自分たちの責任の分は払うがそれ以外は払いたくない。(30代 女性)
貸主と借主の間で、原状回復の原則を違う特別の約束(特約)をすることは有効です。しかしなんでも有効というわけではなく、
などの要件が必要です。
貸主と話し合いをしても解決ができない場合は、法律相談を受けたり、簡易裁判所の少額訴訟制度の利用も考えましょう。
トラブルを避けるために、契約時はしっかり契約内容を確認すること、入居時と退去時に室内の状況を日付入りで写真に撮っておくことが賢明です。また、相談の前にはまずはご自身の契約書面をしっかり確認してください。
トラブルがあった場合は消費生活センターへご相談ください。