新型コロナによる行動制限がなくなって、コンサートやスポーツなどのイベントが再開される中、転売チケットの購入をめぐるトラブルの相談が増えています。
検索サイトで、大会や公演の名称等で検索し、上部に表示された海外のチケット転売仲介サイト等(非公式販売サイト)を公式の販売サイトと思い込みチケットを注文してしまうケースが見られます。
非公式販売サイトで扱われているチケットは、公式販売サイトの代金より高額であったり、入場時に本人確認を求められるなど利用できない場合があります。
〈相談事例1〉
スポーツ観戦チケットを購入するため、ネットで検索し最上位に表示されたサイトが正規代理店だと思いアクセスした。通常より高額だったが購入した。料金が日本円表示ではなかったことが気になっていたので調べたところ、公式の販売サイトではなく、海外のチケット転売仲介サイトであることが分かった。その後、報道で公式販売サイト以外で購入したチケットでは観戦できないことを知った。海外のチケット転売仲介サイトには、「申し込んだチケットは解約できない」と書かれている。
〈相談事例2〉
劇団のチケットをネットで検索しクレジットカードで決済した。カード会社から届いた明細を見ると、劇団名ではなく海外業者名で請求があり、また、金額も公式料金よりかなり高額であった。購入時のメールをよく確認すると海外事業者から買っていたことが分かった。チケットは公演の3日前までに送付するとあり、チケットが届くまでは一切問い合わせには応じず、キャンセルもできないという。
困ったなと思ったら、すぐに消費生活センターに相談してください。