〈ケース1〉
宅配業者から不在通知のショートメッセージがスマートフォンに届いた。受け取る予定の荷物はなかったが、メールの中のホームページアドレスをタップしたら宅配業者のアプリをインストールし、問い合わせるよう書かれていた。指示通りに作業を行ったところ、そのあと勝手に音楽等をダウンロードされ、不正にキャリア決済(携帯電話会社が提供する決済サービス)された上、最初に自分に来たショートメッセージと同じものが、自分の携帯電話番号から不特定多数の人に発信されていた。
〈ケース2〉
宅配業者から荷物の不在通知のショートメッセージが何度も届いた。身に覚えがなかったため無視していたが、あまりに何度も来るため「午前中なら在宅している」と返信してしまった。このたび、新聞報道でこうした宅配業者を騙るショートメッセージを使った詐欺が流行っていると知った。今後何か怖いことにならないだろうか。
上記のような相談が昨年の夏から急増し、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)では繰り返し注意を呼び掛けています。
詳細はhttps://www.ipa.go.jp/<外部リンク>(IPAホームページ)を参照してください。
宅配業者を騙る偽のメールに記載されているホームページアドレスから〈ケース1〉のように不正なアプリへ誘導されキャリア決済サービスを不正に利用されたり、自身の端末から不特定多数に、同様のメールが送信されるといった被害が報告されています。
〈ケース2〉では、単にメールの送信元に返信をしただけで、経済的な被害は発生しないと思われますが、偽のメールに記載されているホームページのアドレスをタップした場合、〈ケース1〉と同様、偽サイトやフィッシングサイトへ誘導され、パスワードや認証コード等を詐取されキャリア決済を悪用される危険性があります。
IPAのホームページの注意喚起によると、被害が多く報告されている大手宅配業者では、現在ショートメッセージによる不在通知の案内は行われていません。このような被害にあわないため、以下の4つの対策をしておきましょう。
少しでも不安を感じたらすぐに消費生活センターにご相談ください。