引っ越しや自宅整理等の機会に利用される不用品回収サービスについての相談が増加しています。
一般家庭から出る廃棄物の収集、運搬には、廃棄物処理法に基づく「一般廃棄物処理業の許可」または「市区町村からの委託」が必要でが、産業廃棄物処理業の許可のみの事業者等、一般廃棄物処理業の無許可業者とのトラブルが目立ちます。
(相談事例1)
引っ越しの際、不用品を回収してもらうためにインターネットで事業者を探した。「軽トラックパック7000円、2トントラックパック2万5000円」という広告を見つけ、事業者に電話し、「広告のパック料金でお願いしたい」と申し込んだ。「実際に行ってみないとどちらのコースになるかわからない」と言われた。一人暮らしで不用品も少ないので軽トラックパックになると思っていた。引っ越し当日、男性作業員が3名2トントラックで来た。不用品の積み込みが終わると、代金は25万円だと言われた。
(相談事例2)
「不用品をトラックに詰め放題」との広告を見て回収を依頼した。当日、荷台の囲いの高さまでしか載せられないといわれ、断るとキャンセル料を請求された。
(相談事例3)
軽トラック1台分にも満たないくらいの不用品だったのに2台分請求され、高額で支払えないというと、銀行でおろしてくるよう言われた。
一般家庭から出る廃棄物は市区町村の統括的な責任の元で適正に処理をする必要があります。不用品はお住いの市区町村が案内するルールで処分しましょう。
インターネットやチラシ等で広告を大々的に出している事業者が、必ずしも一般廃棄物処理業者とは限りません。一般のご家庭向けに広告を出して言いる無許可業者も見受けられます。「定額パック××円」「トラック詰め放題○○円」などと安価な料金を表示していますが、実際には基本料金のほかに人件費や廃棄費用等、様々な名目で追加料金が発生し、高額な料金を請求されてトラブルになっています。また、無許可業者だった場合、一般廃棄物の処理が適正に行われているか市区町村で確認ができず、回収された不用品が不法投棄される恐れもあります。
作業前に改めて料金や作業内容を確認し、納得できない場合は作業前にきっぱりと断りましょう
作業中や作業終了後に、事前に聞いていない高額な料金を請求された場合は、後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いは断りましょう。作業員の態度に身の危険を感じることがあれば、警察に連絡するのも一法です。
詳しくは国民生活センターのホームページをご覧ください。
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20221102_1_lf.pdf<外部リンク>
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