福岡県では、毎年12月を「悪質商法撲滅月間」と位置づけ、悪質商法を防止するための啓発活動に取り組んでいます。近年、悪質業者の巧妙な手口によって消費者トラブルが深刻化しています。特に、年末年始期間は、若者や高齢者を狙った悪質商法が増加することが考えられます。
日頃から自身で注意するのはもちろんのこと、身近な方にいつもと変わった点がないか周囲の方の見守りや声掛けも重要です。万が一トラブルになった際には、早めに消費生活センターに相談しましょう。
新型コロナウイルスの流行が長期化する中で、訪問販売などの勧誘が増加し、屋根・外壁塗装工事やリフォーム工事では、「契約をせかされて不要な工事をしてしまった」「工事内容に不具合が多い」といった相談が寄せられています。
〈相談事例 1〉
チラシが入っていた業者の価格が安かったこともあり、自宅の屋根や外壁塗装工事の契約をした。業者の工事内容はずさんで不具合が多く、工期も大幅に遅れ、不信感と不満でいっぱい。工事は終わっているがお金を払いたくない。
〈相談事例 2〉
近所で工事をしているという業者があいさつに自宅に訪れた。翌日、別の作業員と一緒に訪れ「無料で屋根の点検をしますよ」と言い、屋根に上った。割れた瓦の写真を見せられ「このままではもっとひどい状態になる」と言われ、屋根工事の契約をしたが解約したい。
契約は慎重に、契約に関して困ったなと思ったら、すぐに消費生活センターに相談してください。