令和3年度住民と行政が協働で事業を実施しています(中間報告)
令和3年度 志免町協働事業提案制度 中間報告
志免町協働事業提案制度とは
この制度は、「もっとこの町をよくしたい」「この課題を何とか解決したい」など、日頃から感じる地域の課題について、住民活動団体から事業提案を受け付け、志免町と協働して事業実施することで、住民サービスの向上、行政課題の効果的・効率的な解決につなげる制度です。
今年度は、町(行政)があらかじめ示した課題に対し、住民活動団体と町(行政)との協働により解決を目指す、「行政提案型協働事業」を2事業実施しています。
実施事業1:志免町地域防災力アップ事業(日本防災士会福岡県支部×生活安全課)
事業の概要
志免町では30町内会のうち26町内会に自主防災組織がありますが、活動内容について悩みを抱える組織が多く、自主的に継続した活動を行うことができる組織の土台づくりが必要です。
生活安全課が、防災・減災に関する知識習得のみでなく、発災時に地域住民が主体性をもって動くことができる地域防災力の向上を課題として挙げたところ、日本防災士会福岡県支部から提案がありました。
内容は、
・防災意識に関するアンケート調査
・自助、共助についての講座の開催
・地域をもっと知るための「防災まちあるき」の実施
・ハザードマップ(自主防災マップ)の作成
をすることです。
このような防災・減災に関する自主性の高い取り組みにつながるようなプログラムを地域の実情にあわせて調整しながら作成、実施することで、地域における自主的な防災活動の土台づくりを目指します。
町内会に呼びかけたところ、9月末現在、桜丘南、東区、成和町内会に協力いただき事業が動いています。
また、他に応募いただいた2町内会について、町内会自身の体制が整いしだい、事業の投げかけを行っていく予定です。
中間ヒアリング
10月6日に、事業の進捗や現時点での心配事項、今後の方針について確認するため、まちの魅力推進課が、日本防災士会福岡県支部、生活安全課に対し、中間ヒアリングを行い、まちづくり支援室がコーディネーターを務めました。
・桜丘南は前回に引き続き実施。コロナ禍を考慮して、オンラインツールを活用しミーティングを実施した。また、公民館で防災祭りを開催予定。
・東区・成和は初回実施地域。コロナ禍であるため、現状できることや今後の動きについて話し合いを進めている。
ロープワークの実践やまち歩き~ハザードマップ作成、アンケートなどを計画。
現場の状況として対面で事業を進める方向を考えていること、後半の事業内容、スケジュールについて確認しました。
また、団体側から担当課へ情報を提供し、さらに共有を図っていくことを確認するなどの内容を話し合いました。
実施事業2:男女共同参画の視点を盛り込んだ地域防災意識普及啓発事業
(福岡ジェンダー研究所×生活安全課)
事業の概要
志免町では、地域における生活者の多様な視点を反映した防災対策や、地域防災における女性の参加促進が各種計画に盛り込まれています。
町では、土砂災害や浸水害の危険個所、避難所をはじめ、様々な災害に対する知識と備えをまとめた防災ハザードマップを作成していますが、広く一般に向けた内容になるため、生活者の多様な視点を盛り込んだ防災対策の普及啓発(例:女性や小さな子どもがいる世帯に配慮した内容の防災ハンドブック作成)を課題として挙げたところ、福岡ジェンダー研究所から提案がありました。
内容は、
・男女共同参画の視点からの防災ハンドブック作成事業
・志免町内で活動するボランティア団体やサークルなどに対するグループヒアリング
・原案をターゲットとなる町民に読んでもらう「読み合わせ会」
をすることです。
中間ヒアリング
9月28日に、事業の進捗や現時点での心配事項、今後の方針について確認するため、まちの魅力推進課が福岡ジェンダー研究所、生活安全課に対し、中間ヒアリングを行い、まちづくり支援室がコーディネーターを務めました。
・ハンドブック作成に係るグループインタビュー2団体のうち、1団体は実施済み。1団体についても日程調整済み。
・骨子案をもとに文章の作成を進めている。
ハンドブック第1校の仕上がりは11月下旬頃。12月に予定している読み合わせ会には、グループインタビュー協力者に再度声かけして意見を伺いたいこと、また今後の事業内容やスケジュールについて確認するなどの内容を話し合いました。