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本文
昔、田富の発心山喜提院西福寺に安置されていた観世音像を盗み出して運んでいたところ、「ああ重い」という声がしたので、盗人はびっくりして、罰当りにならぬように観世音像を道端のやぶの中に投げ出して逃げ去ったという。それから、その附近のやぶを、このように呼ぶようになったということである。また、別に、昔、盗人が博多の寺から仏像を盗んできた。 途中、村はずれのやぶの所で急に重くなり、歩けなくなったので、ここに捨てたのでかく言うと。
おしまい。