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トップページ志免町の史跡と文化財吉原の板碑【よしはらのいたび】

吉原の板碑【よしはらのいたび】

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月26日更新 <外部リンク>

 平成の森公園の東に1つの石碑がある。以前ここが竹薮だった頃「たたり地蔵」があるといって村人は寄りつきもしなかった。この石碑は「観応三年銘梵字石碑」といい、花崗岩製の方柱状の石材を使い、1352(観応三)年に立てられた板状の石碑である。この観応三年という年号は南北朝時代に主に使用されていたものではなく、当時の北朝方の足利直義が使用していたものである。

吉原の板碑

 石碑には、北面に梵字、経文、年号、建立者、発起人が刻されている。上相は円相内に梵字で「バン」、下相には法華経の経文が2行2列刻まれている。この板碑は保存状態が良く、現在も刻された字がはっきりと読み取れるため、銘文により発起人とこれに賛同し建立したものである。平成8年5月31日に福岡県の指定文化財となっている。

おしまい。