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旧志免鉱業所第八坑扇風機坑口の排気扇風機及び関連資料

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月1日更新 <外部リンク>

産業遺産収蔵庫内での収蔵状況 

(産業遺産収蔵庫内での収蔵状況)

 

指定の種類 町指定文化財(歴史資料)
指定年月日 2024(令和6)年2月20日
所在地 志免町東公園台二丁目334番73(産業遺産収蔵庫)
交通アクセス 西鉄バス東公園一丁目バス停下車徒歩5分
駐車場 無し

 

 排気扇風機は昭和9(1934)年に旧志免鉱業所第八坑排気坑口に設置されたもので、鉄製台座の上に旧海軍の水上偵察機に用いたプロペラを転用して造られています。現存するプロペラ羽根は4枚羽根プロペラ2連ですが、元来は3連であり、坑口側の羽根と動力部分及びベルトは既に失われた状態で残っていました。
 残されたプロペラ羽根は塗装した木製合板製で、風切り部は真鍮で補強されています。現状2連のうち坑口に近い方のプロペラの羽根に「15□二号艇兼/14三号水偵/ニレン三号450/43000kg」等の文字が見ます。また、坑道側の羽根にも文字が見られます。
 なお、別置のプロペラ羽根の来歴は不明ですが、同じ場所から発見されたものです。また、黒板は、排気坑口建物(動力室)にあったもので、第八坑扇風機のメンテナンスに用いられたと見なされています。共に関連資料としての重要なものです。
 第八坑扇風機坑口は昭和41(1966)年に坑口封鎖されましたが、平成12(2000)年の発掘調査で排気扇風機が設置された状態で発見されました。昭和9年に海軍の水上偵察機プロペラが志免鉱業所に搬入されて鉱山用排気扇風機の羽根に転用されたことが分かる現存国内唯一の資料です。現在、志免町産業遺産収蔵庫に保管されています。​

 

第八坑扇風機坑口(H14年撮影) (第八坑扇風機坑口 H14年撮影)      ​発見時の状況(H14年撮影)​(発見時の状況 H14年撮影)