子どもが見つけた自然の神秘!
子どもが見つけた自然の神秘!
昨日の下校時は、「まちcomiメール」でもお知らせしましたように、学校周辺を中心に全職員で下校指導を実施しました。
理由は、このところ下校時にいろいろなトラブルが起こっているからです。確かに子どもたちは「トラブル」を乗り越えながら成長します。だからこそ子どもたちが上手に「トラブル」を乗り越えるように、私たち大人がネットワークを広げて見守る必要があるのです。
(今年の入学式の学校長挨拶の中でお話ししました。→http://www.town.shime.lg.jp/site/cs/20160413asanofuukei.html)
※ 最近起こったトラブル
(1) 保護者から「17時を過ぎても帰宅していない。」という連絡が入り全職員で捜索したところ、友だちの家で遊んでいた。
(2) 下校時に友だち同士の悪ふざけが原因でつかみ合いになり、車と接触しそうになった。
(3) 通学路を通っていないことを注意され、逆上してもめごとになった。
そんな中、校庭で数人の子どもが桜の枝を見上げていました。
「何しよると?はよ帰らないかんよ。」
そう言いながら近づいてみると、・・・。
桜の枝でセミの幼虫が羽化(うか)しようとしているのです。最近セミの幼虫の抜け殻を持ってきたり、シャツにくっつけてきたりする子どもたちを多数見かけていましたが、学校の校庭でこんな感動的な「命のショー」が見られるとは・・・。
「本当は夜中に出てくるからなかなか見られないんだよ。見られてよかったね。」
私の中で「早く帰らせたい」という気持ちと「もう少し見せたい」という気持ちが葛藤しました。
「セミも頑張っているんだね。みんなが応援してくれて喜んでいるよ。よし、帰ろうか。」
30分後、下校指導が終わってもう一度見てみると・・・。
丸まっていた羽がすっかり伸びていました。でもまだ体は白っぽい色で羽は薄緑色できれいですね。これから全体が乾いて堅くなるまで1時間ほどこのままぶら下がっているのです。
今朝、桜の枝を見てみるともういませんでした。1週間の命、懸命に生きてほしいという思いが湧き上がってきました。
自然の営みに気付く目、自然への好奇心、自然の不思議さ、すごさに感動する心などを持つことは、大人になる上でとても大切なことです。小学生の頃から「社会人になるための教育(=キャリア教育)」はすでに始まっているのです。それを私たち身近にいる大人がうまくサポートしていけるといいですね。(A.A)