ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

地名の話 小字の意味「園、カヤバ(萱葉)、片峰(峯)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月26日更新 <外部リンク>

今回は小字の意味「園、カヤバ(萱葉)、片峰(峯)」です。

 町内の「園」のつく地名には、片峰3・4丁目の「浦園」、志免4丁目の「頭園、園木」、田富の「高園」が小字として残っています。「園」は、野菜や果物の畑を意味します。また、一定の区域を指したり、垣根で区切ったところを指します。

 志免町では野菜の栽培をしている農家はありますが、果物を栽培している農家はあまり見かけません。ところが、吉原にかかる山つきの月隈丘陵には、昭和30年代にはぶ どうの栽培が盛んな時期がありました。現在では片峰池と志免南小付近で、ぶどうの栽培が行われているようです。

 ですから地形的にも、頭園、園木、高園が野菜園であったのに対して、浦園が果樹園として利用されてきたことがわかります。

 「カヤバ(萱葉)」も山つきの場所で、大字志免(石橋台)の「カヤバ」では栢(かや)の木が植生していたものと考えられます。栢はひのきなどの常緑樹で、葉も多く繁っていたことでしょう。

 また、「片峰(峯)」もやはり山つきの場所で、大字南里と、片峯1・2丁目・片峰中央1~4丁目にあります。「片峯」は、片方が平地で片方は丘陵である地形をいった意味と考えられます。これは「カヤバ」と同じ丘陵上の、月隈丘陵にあり、平地と丘陵の交わる土地にあるのです。いずれにしても、よく地名は考えられているものです。

 片峰にある庚申尊天(片峰にある庚申尊天)