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朝の出来事、さすが6年生!

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年9月23日更新

朝の登校時の風景 9月23日

 今朝、いつもの歩道橋下に立っていると県道68号線をはさんだ向かいの横断歩道を6年女児と3年男児の2人が横断していました。よく見ると県道68号線から左折しようとする車が止まってくれていました。

 横断歩道の中ほどにさしかかると、6年女児が止まってくれている車の運転手の方を見て笑顔でペコリと頭を下げたではありませんか。うーん、さすが6年生!(一瞬のことで、写真が撮れませんでした。)

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 運転手にとって朝の通勤は時間との戦い。横断歩道を渡ろうとしている小学生を見て、車を止めたものの少しイライラしていたかもしれません。しかし、この6年女児の笑顔を見てきっと、「ああ、止まって良かった。あんな爽やかな笑顔を見られるなら、今度からもまた止まってあげよう。」と思ったことでしょう。

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子どもの交通安全を考える

 子どもの交通安全を考えるとはどういうことでしょうか。

 ・道路は右側を歩く: 歩道やグリーンベルトを歩く
 ・道路に飛び出さない: 左右の安全を確認してから
 ・横断歩道の渡り方を教える: 右見て左見てもう一度右見て、手を挙げて渡る
 ・正しい自転車の乗り方を教える: 自転車も車両の仲間なので左側を通る、二人乗りは危険なのでしない
 ・・・・

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 このような交通安全のための知識を教えることも大事ですが、一方で「自分の命は自分で守る」ために、車の方に気を付けてもらう、止まってもらうという方法があります。例えば、車に気付いてもらえるように、黄色などの目立つ色のものを身に付ける(1年生のランドセルカバーなど)、横断歩道では手を挙げて渡る意志を伝える、夜は反射板を付ける、などが考えられます。

 「交通事故が心配だから、車で送迎しているんだ。交通事故に遭ったら学校が責任を取るのか。」

 その心配はごもっともです。「わかりました、学校は責任取れないので、必ず保護者が車で送迎してください。」と言ってしまいたくなりますが、よく考えてください。いつまで車で送迎しますか。中学?高校?大学?就職しても?車の免許取るまで?
 本当に子どものことを考えるのなら、今のうちから交通安全の知識だけでなく、交通安全の実践を積み上げさせておくべきです。体験を通してでないと絶対に身に付かないのです。(スポーツがいい例です。ボールの蹴り方をいくら言葉や映像で伝えても実際に蹴る練習を繰り返さないと身に付きませんよね。)

 今朝の6年女児のように、止まってくれた車の運転手さんにお礼の気持ちを込めて頭を下げるというのは、車側も巻き込んで交通安全意識を高めていく素晴らしいことなのです。

秋の交通安全県民運動(9月21日〜30日)

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 ことしも秋の交通安全運動が始まりました。長い目で見て子どもに安全の意識を身に付けさせるためには、車で送迎するのではなく、子どもと一緒に通学路を歩いて、危険な場所を確認したり、安全な道路の渡り方等を実際にやらせたり、6年女児のように止まってくれた車への感謝の気持ちを表すことを教えたりすることが一番です。毎日の登下校が、交通安全の体験を積み上げる大事な機会なのです。(A.A)