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保護者の方へ(その4):自家用車での送迎について

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年5月25日更新

 先日からホームページや安心安全メールで自家用車での送迎についてのお願いを保護者の皆さんに呼びかけたところ、これまで20台近く見られていた送迎車が激減しておりました。ご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

 今朝は残念ながら7台の送迎車が見かけられ、そのうち4台が、うえすたん横交差点で横断を待つ子どもたちの目の前を通り過ぎていきました。(3台はうえすたん横交差点を避け、役場裏の方へ回っていただいたようです。)その上、急勾配で給食物資運送用トラックが出入りする危険な北門から子どもが入っていました。

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 中には、車の方へ一生懸命に手を振りながら道路を横切っている子どもの姿が見られました。周りへの注意が散漫になり非常に危険です。

 「大阪の事故みたいにスピード出していないし、きちんと注意しているから大丈夫。」

 それでも起こるのが事故です。(誰も事故を起こそうとは思っていないのですから。)だからこそ可能な限り危険な状況を避けたいのです。

 「早寝・早起き・朝ご飯!、歩いて登下校!」の大切さをもう一度考えてください。

 特に雨の朝が心配です。歩いている子どもたちは傘を差しているため視界が狭くなってますし、車の方も水滴やワイパーで周りが見えづらくなっているからです。


 志免中央小学校が進めている「早寝・早起き・朝ご飯!、歩いて登下校!」は、今の子どもたちが抱える4つの課題、「意欲の低下、自尊感情の低下、規範意識の低下、体力等の低下」を解消する効果的な取り組みの一つです。

メリット:人間の体内時計は24時間よりも長いそうです。ですから毎日リセットしなければなりません。そのためには、朝、全身に太陽光を浴びるのが一番いいそうです。そう、歩いて登校は、体内時計をリセットし、規則正しい生活を送るためにもいいのです。

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メリット:精神を安定させ意欲を高めるのには脳内物質「セロトニン」が重要だそうです。このセロトニンを分泌させるためには、太陽の光を浴びることとリズム運動が効果的だそうです。リズム運動とは、一定のリズムで筋肉を緊張させたり、緩めたりを繰りかえす運動のことです。そう、歩くというのはこのリズム運動の一つなのです。朝、歩いて登校することで、太陽の光を浴びながらリズム運動をするため、脳内物質「セロトニン」が分泌され、精神が安定し、学習への意欲も高まるのです。

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 このように車での送迎は、子どものためを思っているようで実はその逆、いろいろなメリットを奪っているのですね。


 今日、見られた子どもの素晴らしい姿を紹介します。

  「安部校長先生、おはようございます。」

 立ち止まって私の方を向き、目をしっかり見て丁寧にお辞儀をする新1年生。コミュニケーション能力の基礎である「気持ちのよいあいさつ」ができている姿ですね。

 「おはようございます。丁寧なあいさつをありがとう。とっても上手ですよ。」

 思わず笑顔で応えました。この子は、朝、歩いて登校することで、太陽の光を浴びて体内時計がリセットされ、脳内物質「セロトニン」の分泌も促され、意欲が高まるとともに、多くの人とふれあうことで人間関係調整力も育っているのです。

 おかげで朝からとっても爽やかな気持ちになりました。 学校長 安部 章