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志免町子どもの権利救済委員だより

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年9月2日更新 <外部リンク>

 子どもの権利救済委員だより

志免町子どもの権利救済委員

弁護士  柳 優香

「いじめ」に関して痛ましい報道を連日耳にします。

「いじめ」は今から30年以上前より社会問題として取り上げられてきましたが未だになくなりません。なぜでしょうか。

「いじめ」がなぜ問題なのか、それは相手の尊厳を傷つける行為、人権を侵害する行為だからです。いじめた側の人は、「相手が悪い」等相手に非を求めたり、「遊びのつもりだった」「嫌がっていると思わなかった」等自分の行為が「いじめ」と認識していないことが多くあります。

しかし、どんな理由でも傷つけられていい人はいません。「いじめ」の根っこには自分とは違う他人を認めないことがあります。他人を認めるためには、まずは自分を大切にすること、ありのままの自分でいられることです。誰とでも仲良くできなくてもいい。それでも自分とは違う他人がいて、いろんな考え方があり、みんなありのまま幸せに生きる権利があることを知ってほしいと思います。

多様性を認め合うことが大切です。それでも、今「いじめ」で苦しんでいる子どもたちはたくさんいると思います。一人で解決するのは簡単なことではありません。辛い時はぜひ相談に来てください。