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香害を知っていますか?

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月1日更新 <外部リンク>

だまされんバイ!消費者問題 30年5月

柔軟剤の匂いで体調を崩す人が出てきています。

柔軟剤 テレビのCMでもよく見る香る柔軟剤ですが、その匂いで体調を崩す人が出ています。
本人が心地良いと思っている香りでも、ほかの人には耐えられない匂いになっている場合があります。
香りの感じ方は、ひとそれぞれです。柔軟剤を使用するときは、決められた量を守って使いましょう。

柔軟剤の使い過ぎに注意

 近年、香る柔軟剤が多く販売されています。それに合わせるように、香りに悩まされる人が増えています。
香る柔軟剤に使われている香料は、人工的に合成された科学物質が殆どであり、その香りは化学物質が揮発して鼻腔内の嗅覚受容体に作用して匂いを感じています。つまり、香る柔軟剤の匂いを感じているというのは化学物質が体内に入っている状態になります。さらに匂いは、慣れると物足りなくなり、より強い匂いを身にまとうようになります。
本人にとってちょうどいい香りが、他の人にとって我慢できない臭いに変わることが起きています。 

香りで体調不良を起こす人もいます

 香る柔軟剤、制汗剤、除菌スプレーなどの強い匂いにより体調が悪くなる人が多くなっています。吐き気
日本消費者連盟が2017年に行った「香害110番」では、2日間で213人もの相談が寄せられました。
相談の中には、「隣家の洗濯物の匂いがきつくて頭痛や吐き気をもおよすようになり、窓を開けることができず、換気扇を回すこともできなくなった。」、「柔軟剤を使って部屋干しをしたら、咳が出るようになり、タオルで顔を拭くと咳が止まらなくなった。」、「芳香臭の強い人とすれ違った際に意識が無くなった。」、「職場で匂いの強い人がいて業務に支障が出ている。」など日常生活に支障が出るような相談が寄せられています。
 特に化学物質過敏症と診断された人にとって、強い匂いは体調の不調につながります。商品の使用上の用法容量を守って利用するようにしてください。

体調不良の原因は「化学物質過敏症」かも

 化学物質過敏症では、頭痛やめまい、吐き気などだけではなく、目、口、鼻、腎臓、泌尿器、呼吸器、循環器、皮膚、筋肉、関節、精神、神経、産婦人科関連、手足の冷え、不眠、貧血など、ありとあらゆる症状が出ています。
化学物質過敏症は、花粉症と同様にそれぞれの人の許容範囲を超えると発症すると言われています。病気の心当たりがないのに体調がおかしいと感じたり、すっきりしないと思える場合は、化学物質過敏症の可能性もありますので化学物質由来の匂いを避けてみてください。