男女共同参画コラム(4)~DV~
男女共同参画コラム(4)
DV
DVとは、ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence)を略したもので、夫婦や恋人関係にある、または、そうであった異性に対してふるわれる暴力のことです。
暴力と聞くと、殴ったり、蹴ったり、などの身体的な暴行を想像するかもしれませんが、それだけではありません。傷つく言葉を言ったり、睨みつけ恫喝するようなこともまた、精神的な暴力といえます。その他にも、行動を制限する社会的隔離、性的行為の強要、経済的な暴力などもあります。総じて言えば、暴力とは、相手を恐怖させ、支配しようとすることなのです。
DVでは、男女間の親密な関係においての暴力行為であるため「これぐらい夫婦なんだから、なんの問題ない」というように加害者側にその行為が暴力であるという認識が乏しく、被害者側もその関係性により逃れることが容易でないため、結果として、暴力が繰り返され、そのうちに逃げる機会や気力がなくなっていき、支配関係が形成されて、そこから抜け出すことが難しくなるケースが多くあります。
行政機関、警察、相談電話など、身近な相談窓口を知り、DV被害に迅速に対処することが必要です。
DVを含む暴力は、心身とともに尊厳も著しく傷つけます。男性、女性ともにお互いを尊重できる社会を目指していくうえで、DVの根絶がなによりも求められています。
【参考ページ】配偶者や恋人等からの暴力(DV)に関する相談窓口