志免町子どもの権利委員会だより(第2回)
子どもの権利委員会だより
『非行少年に対する付添人活動』
志免町子どもの権利委員 橋山 吉統(弁護士)
福岡県弁護士会では、非行少年の付添人活動に積極的に取り組んでいます。
その最も画期的な取り組みが、2001年2月に始まった『全件付添人制度』で、
“観護措置を取られ身体拘束を受けたすべての少年を対象として弁護士付添人を選任する”というものです。
この費用は国からは出ません。少年自身から貰うこともほとんど不可能です。
結果、弁護士が自ら毎月5,000円ずつ積立てを行って賄っています。文字どおり手弁当です。
この制度の導入の結果、10年前には2割程度だった付添人選任率が9割を超しました。
非行を犯す少年の多くは、保護者や周囲の大人から大切にして貰った経験に乏しく、中には親から虐待を受けるなど
その人格を否定され続け、自分は駄目な人間、無価値な人間だと思い込んでいます。
だから自分自身を大切にできない。
自分が大切な存在だと思っていない子どもに、どうして他人を大切にしろと言えるでしょうか。
その意味で、非行を犯した少年の多くは、非行の場面では加害者であっても非行以前には被害者である。
と言えると思っています。それは、最も『子どもの権利』を否定されている存在だと思います。
そこで私たち弁護士は、非行少年に対する付添人活動を通じて、少年の権利を回復し、
他人を大切にする心を芽生えさせ少年が社会に復帰できるよう、手弁当でも頑張ってきたのであり、
これからも頑張ります。
