男女共同参画コラム(3)~LGBT(性的少数者)~
男女共同参画コラム(3)
LGBT(性的少数者)
昨今、LGBTという言葉を耳にすることが多くなってきました。
LGBTとはレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)の頭文字からとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。
「身体の性」「心の性」「好きになる性」の関連性から大きく4つに分類されたもので、身体と心の性が女性で好きになる性が女性の場合はレズビアン、身体と心の性が男性で好きになる性が男性の場合はゲイ、
身体と心の性が一致していて男性・女性とも好きになる場合はバイセクシャル、一方、身体と心の性が一致していない場合がトランスジェンダーと分類され、13人に一人程度の割合でLGBTに該当する方がいるといわれています。
下図では、レズビアンは(11)、ゲイは(1)、バイセクシャルは(3)(12)、トランスジェンダーは(4)(8)となります。
また、トランスジェンダーとバイセクシャルの複合的な要素がある(6)(9)などもあり、単純にLGBTだけでは分類できないものもあります。
【図:セクシュアリティマップ】
(出典:電通ダイバーシティ・ラボ)
LGBTを含む性的少数者を取り巻く現状は、無理解から生まれる偏見や差別意識が、今もなお存在しており、このような社会の中では、自分らしく生きることができず、個性や能力を十分に活かすことが難しい方もいます。
しかしながら、長い時間をかけて性的少数者の方々は声をあげていき、また、それを理解する方々によって、徐々にではありますが、社会の認識が変わろうとしています。
その一例として、現在、世界で20カ国以上の国が同性婚を法的に認めており、また、婚姻に相当するパートナーシップ制度を設けている国も多数あります。
日本でも、東京都の渋谷区が条例を制定し、平成27年4月より、同性カップルのパートナーシップを結婚に相当する関係として認め、証明書を発行しています。
このように、少しずつ歩みを進め、LGBTを初めとした性的少数者が違和感なく受け入れられ、多様な性のあり方を認められる社会へと変わっていくことで、
固定的な性別意識に捉われず、一人の人間としてその個性と能力を十分に発揮し、社会的責任を分かち合い、あらゆる分野に参画できる社会を実現することができるのです。