<ケース1>
「つけるだけでテレビの音や会話がはっきり聞き取れる!」「日本語ほどはっきり聞こえる!」と書かれた新聞広告を見て補聴器を申し込んだが、どれも合わず最終的に10個近く購入してしまった。(80代 女性)
<ケース2>
テレビショッピングで補聴器を購入したが、雑音が入り聞こえないので返品したい。(70代 男性)
補聴器は比較的安いものでも10万円程度のものが一般的です。また装用したらすぐに快適に聞こえるようになるものではなく、「認定補聴器専門店」や「認定補聴器技能者」による個人の聞こえ方に合わせたメンテナンス(微調整)が必要です。
新聞広告やテレビショッピングで購入した補聴器が、宣伝と違って快適に使えないなどの相談の中には、実は「補聴器」ではなく音を大きくするだけの「集音器」だったというケースがあります。集音器は数千円から1万円前後と安価ですが、大きな音を聞き続けることになるため、逆に難聴が進んでしまう場合があり、注意が必要です。
聞こえが十分ではない高齢者が補聴器の特徴やメンテナンスの必要性について理解しないまま契約することがないよう、購入の際は家族など周りの人がサポートしましょう。
通信販売の場合、返品ができるかどうかは返品特約に従うことになります。規約を事前にしっかり確認しましょう。